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TECHNOLOGY
バッテリーに対する一般知識
鉛蓄電池の用語
バッテリーについてもっと知りたいお客様へ情報をご提供致します。
イオン化傾向の大きい陰極(Pb-海綿状鉛)とイオン化傾向の少ない陽極(PbO2-過酸化鉛)を電解液(希硫酸濃度≒37%)に入れて回路を作り、化学反応により電気エネルギーを発生させる蓄電池
電流を起こして電気回路に流す力で、バッテリーは充電/放電(化学エネルギー↔電気エネルギー)によって発生します。単位は電圧Vで示します。
電圧は導体内の二点間の電気的な位置エネルギーの差、電位差Vといいます。
バッテリー電圧の表示に使用する標準電圧→Cell当たり2V
* 車両用バッテリーの公称電圧は12V(2V X 6 Cell)
バッテリーが外部回路と電気的に接続されていない時の電圧。充電または放電後、1時間以上放置した後の安定した開路状態の電圧を言いいます。
放電を中止すべきバッテリーの電圧で、一般的にバッテリーはある程度放電すると、その後の電圧降下は急激で、ある限度まで放電すると過放電してバッテリーに悪影響を及ぼします。したがって、過放電を防ぐために規定した電圧のことです。ちなみに、放電終止電圧は製品の特性や使用の特性によって基準値が異なります。車両用バッテリーの放電終止電圧は10.5V(Cell当たり1.75V X 6Cell)ですが、通常は極板形態によって異なります。
容量とは、バッテリーの能力で、完全充電されたバッテリーを一定の電流で規定放電終止電圧まで
放電したときの放電量(放電電流X放電時間)のことです。単位はアンペア(Ampere Hour → AH)で表示します。容量はバッテリーの出力を表示するため、一度充電した後、働くことのできる作業量の基本となります。
車両運行中に発電機が故障した際、車両運行に必要な最小限の電気消耗量(夜間、雨天時など悪条件を考慮)を平均25Aに仮定し、25Aで放電した際、バッテリー電圧が放電終止電圧(10.5V)まで持続する時間を分(Min.)単位で示したものです。 Ex)XP80の場合135分
外部温度-18℃で16時間放置後(KS規格規定に基づく)低温始動電流(A)で放電させ、30秒時の電圧が7.2V以上を維持できる能力。 Ex)XP80の場合630A
充電は電解液中の水が再び希硫酸(H2SO4+H2O)に徐々に戻っていく過程で、電解液の比重と電圧が規定値まで上昇します。充電が進み完全充電状態になると、
電解液の比重と電圧はそれ以上上昇せず、水の電気分解が加速して水素(H2)と酸素(O2)ガスが激しく発生します。 特に、充電末期と高率放電時にガスの発生が活発になりますが、
水素は破裂性を持っており、酸素は燃焼を助ける役割をするので、充電中はバッテリーに火気を近づけてはいけません。
放電時、電解液は希硫酸(H2SO4+H2O)で水に近づき、化学反応中には硫酸だけが反応してバッテリーが放電することによって
電解液の比重と電圧は次第に低下し、放電し続けると、
活物質が硫酸鉛(PbSO4)に変わり、これ以上電気が発生しない完全放電状態になります。 万一、一定の電圧以下に過度に放電させると、
バッテリーは内部衝撃を受けて寿命短縮の原因となるため、自動車用バッテリーは通常10.5V(1.75V/Cell)まで放電させます。